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1月, 11th

PRISM、Roche社とGenentech社と共同研究・ライセンス契 約を締結

PRISM BioLab(神奈川県藤沢市、竹原大代表取締役)は2022年1月5日、スイ スRoche社と米Genentech社と共同研究およびライセンス契約を締結した。Roche社とGenentech社は契約に基づき、がん領域や線維症領域の複数の標的に対して、 候補化合物の創製・開発を進める。

PRISM BioLabは、蛋白質間相互作用(PPI)を標的とした創薬を手掛けるスター トアップ。2006年11月に設立された。同社は、コンビナトリアルケミストリーを活 用し、3つから5つのアミノ酸をベースに、αへリックス構造、βターン構造を取る ペプチドを模倣した低分子化合物を約2万種類合成。基盤技術として独自の 「PepMeticsライブラリー」を構築し、PPIを制御する低分子化合物の創製・開発 を進めている。

今回の契約に基づき、PRISM BioLabはPepMeticsライブラリーをRoche社と Genentech社に提供する。両社は同ライブラリーを活用し、がん領域や線維症領域 の複数の標的を対象に、それぞれスクリーニングを実施する。ヒット化合物が得ら れた場合、両社にヒット化合物のライセンスを許諾する。その後、ヒット化合物の 最適化や修飾は、Roche社、Genentech社の意向により、両社がそれぞれ実施する 場合も、PRISM BioLabと共同で実施する場合もあるという。

契約の詳細は開示されていないが、契約に基づき、PRISM BioLabはライセンス フィー(一時金)、研究開発や臨床開発の進捗に応じたマイルストーン、売上高に応 じたロイヤルティーを受領する。契約期間は非開示。

PRISM BioLabが、PepMeticsライブラリーを提携先との共同研究に利用する契 約を締結したのは、エーザイ、エーザイ子会社のカン研究所、ドイツBoehringer Ingelheim社、米InveniAI社、ドイツMerck社、フランスSERVIER社に続き、今回 で7社目となる。

今回の契約について、竹原代表取締役は「Roche社、Genentech社とは、これま で数年にわたって交渉してきた。我々としては最近、我々の基盤技術を活用した技 術面での検討を進め、論文などにしてきたことや、臨床開発などで成果が出てきた ことが、今回の契約にもつながったと考えている」とコメントした。

現在のところ、PepMeticsライブラリーを活用して創製された低分子化合物のう ち、2品目が臨床開発段階にある。そのうち、エーザイと共同で創製したCBP/β- catenin阻害薬(開発番号:E7386)については、エーザイが、(1)固形がんに対 する単剤療法の第1相臨床試験、(2)肝細胞がんを含む固形がんに対する「レンビ マ」(レンバチニブ)との併用療法の第1b相臨床試験、(3)固形がんに対する 「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)との併用療法の第1b/2相臨床試験──を進 めている。

2021年11月、エーザイとPRISM BioLabは、(1)と(2)の臨床試験における 抗腫瘍効果やバイオマーカーの変動等のデータに基づき、E7386のPOC取得を達成 したと発表した。竹原代表取締役は、「POCの取得によって、我々の基盤技術が医 薬品に結び付くことがかなり見えてきた」と話している。